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サンプルプログラム |
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図 12?16 回路図
FMラジオモジュールを操作するためのサンプルプログラムです。回路図は図 12?16です。
I2Cのデメリットは低速なことで、メリットは少ない信号線本数で接続できることです。つまり低速でよいデバイスであれば、パラレル接続やSPIで接続するよりも、I2Cで接続する方が簡便ということになります。I2Cは「低速」ですが、接続速度は400kbpsありますので、USARTに比べれば十分に高速です。もちろん数バイトから数十バイト程度の送信であれば、人間には覚知できないごく短時間の間にデータ送信が終了します。
そのためI2Cは大量のデータの転送には適するとは限らないけれども、デバイスのコントロールに使用するような断続的な信号の送信には好適であると言えます。ここではそんな適用例としてI2Cコントロール型FMラジオICであるAIROHA製AR1000を利用してみます。AR1000はQFNパッケージですので手付けは困難ですが、Sparkfunやストロベリーリナックスからモジュール化されたものが発売されていますので(写真 12?3/写真 12?4)、これを利用することにします。
写真 12?3 SparkfunのAR1000搭載モジュール搭載基板
***P2200706***
写真 12?4 裏にピン名称がシルク印刷されている
***P2200707***
ストロベリーリナックスで売られているのはAR1000のモジュールそのものです。モジュールはそのままでは使いにくいので、筆者は裏返してユニバール基板に貼り付け、モジュールのパッドからヘッダピンにジャンパで接続しました(写真 12?5)。
写真 12?5 ユニバーサル基板上にAR1000モジュールを貼り付けた状態
***P2200705***
図 12?16の回路図ではR-Out/L-Outにそのままスピーカーがつながっていますが、実際に使用する際には、ここからアンプに接続してください。
AR1000はメーカーの意向でデータシートが一般公開されていません。この姿勢について疑問を感じないではないですが、筆者としてはインターネット上で入手可能な範囲内の情報を使用してサンプルプログラムを作成しました。そういった事情がありますのでAR1000の仕様やサンプルプログラムの内容を解説できないのが残念なのですが、サンプルプログラムのソースコードを追ってもらえれば、AR1000の操作方法の概要はご理解いただけるはずです。
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