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USBポートを経由してマイコンボードを接続している場合には、フラッシュの書き込みだけでなく、マイコンボードとのシリアル通信もUSB経由で行うことができます。そうするとUSBケーブル1本だけで、フラッシュ更新、動作確認ができるようになりますので大変手軽です。
ただSTM32がリセットされる度にシリアルポートへの接続が解除されますので、その都度再接続が必要になります。
USBを使用してシリアル通信をする際には、STM32に含まれているファームウェアにより、STM32のUSBが仮想COMポートとして振る舞います。
仮想COMポートを使用するには、PCにドライバをインストールする必要があります。まずSTM32のダウンロードページの「Software - PC」のコーナーから「CDC Driver」をダウンロードしてください。
図 7?2 CDC Driverのダウンロード
任意の場所に保存して実行します。インストール方法は通常のアプリケーションと同じですので、画面の指示に従って進めてください。途中エラーメッセージが出ますが、筆者が試した限りでは問題なく使用可能でした。
図 7?3 インストール準備中の画面
図 7?4 インストール開始の画面
図 7?5 途中のエラーメッセージ そのままOKをクリックする
図 7?6 インストール完了画面
インストールできたら、PCにマイコンボードをUSBケーブルで接続します。するとPCがマイコンボードの仮想COMポートを検知します。
図 7?7 PCが仮想COMポートを検知した状態
ハードウェアの追加ウィザードが開始されます。例のごとくWindows Updateには接続しません。
図 7?8 ハードウェアウィザード開始画面
インストール方法は、「ソフトウェアを自動的にインストールする」を選択して、次へをクリックします。
図 7?9 インストール方法の選択画面
するとすぐにインストールが開始され、それほど時間がかからずに終了するはずです。
図 7?10 インストール準備中の画面
図 7?11 ウィザードの完了画面
インストール完了後、デバイスマネージャ上に新しいCOMポートとして、「STM Virtual COM Port」が追加されているのを確認してください。通常のCOMポートと同じく、COMポート番号はここで確認します。
図 7?12 デバイスマネージャにSTM Virtual COM Portが追加されたところ
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