STM32で始めるARM/Cortex-M3組み込み開発
私が書いた「マイコン徹底入門」は組み込みマイコンの入門書です。組み込み開発に関する前提知識が無くても読み進められるように構成しています。C言語の入門書を読み終えたところぐらいの方でも、前から順に読んでいけば、内容を理解できるはずです。
本書では、気軽にマイコン開発に取り組んでいただけるように、開発に使用するツールにはオープンソースのものを利用しています。オープンソースツールは無償で利用できるため、ハードウェア分の費用さえ出せれば、マイコン開発をスタートできます。
もっともマイコンのためのオープンソース開発環境の構築は、マイコン開発初心者にとっては、構築が容易でない部分があります。出回っている情報が少ないという問題もあります。本書がターゲットにしているARM Cortex-M3/STM32マイコンは、英語や中国語での情報は多いのですが、日本語での文献はあまり多くありません。
そこでこのコンテンツでは、誰でも確実に開発環境が構築できることを目標として、ステップバイステップで、開発環境の構築方法を解説していきます。ちょっと長いのですが、順番に取り組めば、使える環境が必ず構築できます。とにかく開発環境を作ってしまい、本題のマイコン開発をスタートさせてください。
なおこの原稿はもともと出版社による書籍化を予定していた原稿のため、図面が手書きになっています。また写真にはファイル番号が付記されたままです。お見苦しい状態ですが、何卒ご容赦ください。