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FlashROMに書き込むためのもう一つの方法がUART(汎用非同期シリアルポート)を使用する方法です。STM32はシステムROM領域(マイコンチップ製造時に書き込み済みのメモリエリア)にUARTによるフラッシュROMの更新プログラムが予め記録されています。そのためフラッシュROMに何も記録されていない状態でも、システムROMを起動することにより、外部と通信して、フラッシュROMの更新を行うことができます。DFUファームウェアが記録されていない状態でも大丈夫ですから、ROM領域の節約にもなります。
UARTポートにPCからアクセスする場合、USB-TTLシリアル変換インターフェースが必要になりますが、JTAGインターフェースに比べるとかなり安いです。デバッグ作業を行っていると、すぐにUSB-TTLシリアル変換インターフェースが欲しくなりますから、フラッシュの更新も最初からUARTで行うということでもよいのではないでしょうか。
ただ書き込みの度にブートモードを変更してリセットする必要があるということと、ステップ実行ができないという点がデメリットです。またJTAGで書き込んだ場合に比べると、筆者の体感では、書き込み速度が半分ぐらいです。大きなブログラムを何度も書き込むような用途には向いていないでしょう。
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