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マイコン徹底入門:導入編:オープンソースでCortex-M3/STM32の開発環境を無償構築: 9. DFUファームウェアの書き込み方法:

9.1. ビルドから行う方法

 DFUファームウェアは、ファームウェアと呼んではいますが、実際にはSTM32上で実行されているユーザプログラムです。そのためDFUファームウェアのソースコードをこれまでに解説した手順でビルドして、フラッシュに書き込めばよいだけです。もちろんDFUファームウェアが存在していない状態ですから、DFUで書き込みをすることはできません。JTAGインターフェースかUARTを使用する必要があります。

 DFUファームウェアのソースコードはSTMicroelectronicsから提供されています。もっともSTMicroelectronicsのソースコードは同社の評価ボードを対象にしたものになっています。筆者において本書で設定ファイルを提供している各マイコンボードに使用できるように修正したものを、プロジェクトの形で提供しています。これが5.3.2.1でインポートしてもらったDFU Firmwareプロジェクトです。これまでの解説を参考にして、各種設定を使用しているマイコンボードのものに変更し、書き込みを行ってください。

 設定を間違いやすいファイルは、/lib/platform_config.h/ld/stm32f10x_flash.ldです。platfrom_config.hUSE_DFUのマクロは必ずコメントアウトしてください。これは今から書き込もうとするプログラムをDFUを使用して書き込む場合に有効化するマクロです。stm32f10x_flash.ldFlashの設定はDFU用となっていないものを選択します。これも今から書き込むプログラムがDFUを使用して書き込む場合の設定です。

 ビルドの際にはreleaseターゲットを使用して下さい。debugターゲットを使用するとDFUファームウェアのサイズが大きくなって、3000番地以内に収まらなくなります。


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