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STM32は、起動時にどのメモリからプログラムを読み出し始めるか(ブートモード)を、ピンの接続によって設定できます。各マイコンボードともブートモードをジャンパやスイッチで設定が可能です。
表 2?4 STM32のブートモード選択方法 Hレベルが1 Lレベルが0
BOOT1 |
BOOT0 |
ブート元(電源投入時にどのメモリに記録されているプログラムが実行されるのか) |
× |
0 |
Flashメモリ |
0 |
1 |
システムメモリ |
1 |
1 |
RAM |
BOOT0が0の場合にはBOOT1の状態と関係なくFlashメモリから起動する |
通常はユーザフラッシュメモリからのブートを選択します。本書ではユーザフラッシュにプログラムを書き込む方法のみ紹介しますので、マイコンボードはユーザフラッシュからのブートを選択しておいてください。
システムメモリには、UARTからデータを受信してフラッシュに書き込むためのプログラムが内蔵されています。ユーザフラッシュが壊れた、JTAGも使えないといった状況であれば、システムメモリからブートさせると、ユーザフラッシュの書き換えを行えます。
内蔵SRAMにプログラムをおいた場合には、プログラムの動作が高速になる、デバックのブレークポイント(後述)の数の制限が無くなるというメリットがあります。その一方で電源を切れない、容量に制限があるというデメリットがあります。
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