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本書が設定ファイルを提供している各種ボードの仕様は以下の通りです。購入するボードを選択する際の参考にしてください。
function名 |
STBee |
STM32- P103 |
STM32- H103 |
CQ- STARM |
CQ- ST103Z |
STM3210E -EVAL |
STBee Mini |
MCU品番 |
STM32F103VE |
STM32F103RB |
STM32F103RB |
SRM32F103VB |
STM32F103ZE |
STM32F103ZE |
STM32F103CB |
MCUパッケージ |
LQFP100ピン |
LQFP64ピン |
LQFP64ピン |
LQFP100ピン |
LQFP144ピン |
LQFP144ピン |
LQFP48ピン |
USBコネクタ サイズ |
標準 |
標準 |
標準 |
ミニ |
ミニ |
標準 |
ミニ |
USBバスパワーで マイコン駆動 |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
USBバスパワーで 接続回路の駆動 |
○ |
○ |
○ |
△ |
× |
○ |
○ |
入力電源電圧 |
+4.3? +15V
|
+4.8? +15V
|
+4.8? +15V
|
+3.6V? +16V |
+3.9? +5.5V (定格最大7v) |
5V |
+4.3? +15V |
オンボード電源 許容電流 |
800mA |
800mA |
800mA |
150mA |
1000mA |
1500mA |
800mA |
VDDAへの電圧供給 |
○ |
○ |
○ |
× |
× |
○ |
× |
GNDA |
GNDA |
GNDA |
EXT2-3 |
- |
- |
(GND) |
- |
HSE周波数 |
12MHz |
8MHz |
8MHz |
8MHz |
8MHz |
8MHz |
12MHz |
オンボード電源許容電流は搭載されているレギュレタICの仕様上の最大定格値です。放熱量を考慮しておらず、どのボードもオンボード電源に放熱器を実装していませんので、実際の許容電流量は小さくなります。HSE周波数はマイコンボード上に実装されているクリスタルの周波数です。マイコン自体の動作はこのクリスタルのクロックを72MHzになるように逓倍しますので、HSE周波数の違いによってマイコンの動作・性能が異なるとったことはありません。
コラム2?2回路図・仕様書上での略号
電気・電子回路の回路図では特定の電圧、電流等を示すために、アルファベットの略号をよく用います。回路図上で一口に電流といっても、回路内のポイント、ポイントによって流れる電流量や向きが違うので、正確に、かつ、簡単に特定するために、こういった略号は非常に便利です。STM32関連の回路図でよく使用される略号は以下の通りです。以下本書でもこれらの略号を使用して解説します。
|
コラム2?3エラッタ
マイコンは高度な集積回路のため、製品として発売されているチップにも、設計・仕様上の不具合が残存したままの場合があります。マイコンチップの内部を更新するといったことはできませんから、このような不具合については、何らかの回避策を講じるか、その不具合が、作成しようとしているプロダクトに影響を与えないかどうかを予め確認しておく必要があります。 マイコンの場合、製品発売後に発見された不具合についてはエラッタシート(eratta sheet)として、不具合の内容とその回避策(回避策が無いのであれば無いということ)が記載されています。 マイコン開発の勉強の時点でエラッタに影響を受けるといったことはあまりありませんが、製品開発をする場合には重要なチェックポイントですので、気をつけましょう。 |
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