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マイコン徹底入門:導入編:オープンソースでCortex-M3/STM32の開発環境を無償構築: 12. デバッグ: 12.2. デバッガ: 12.2.3. デバッガの実行:

12.2.3.9. メモリの確認

 デバッガの実行中は、マイコンのメモリの内容を確認できます。対象のメモリはROMでも、RAMでも構いません。

 メモリの内容を確認するためにはデバッグパースペクティブ内でMemoryビューを表示させます。メニューバーのWindowShow ViewMemoryを選択してください。

12?50 Memoryビューの表示方法

 そうするとワークベンチの下部にMemoryビューが現れます。次に実際にメモリダンプ結果を表示させるためにMonitors欄のAdd Memory Monitorボタンを押下します。

12?51 Add Memory Monitorボタン

 ここで確認したいメモリの場所を指定します。STM32RAMの先頭番地は0x20000000ROMの先頭番地は0x08000000です。そこから各マイコン毎に実装された容量分の領域が続いています。ちなみに16進数で表記すると0x10004Kバイト分になります。

 なおEclipseMemoryビューの実装仕様上の問題と思われるのですが、Eclipseは指定した位置よりも前のアドレスの内容も読み込もうとします。結果、ROMRAMの先頭番地付近を指定すると、読み込みのできないアドレス(ROMでもRAMでもないあどれす)を読み込もうとしたとしてエラーが発生します。筆者が実験した限りでは、RAMについては少なくとも0x20000200番地以降、ROMに付いては少なくとも0x08000200番地以降を指定するのがよいようです。

12?52 アドレス番地の指定画面

 アドレスを指定すると下図のようにメモリの内容がレンダリングされて表示されます。スクロールさせることも可能です。16進数以外で表示させたい場合には、New Renderings...タブをクリックして、レンダリング方法を指定してください。

12?53 メモリのレンダリング結果


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