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Open-OCDはオープンソースで提供されているGDBサーバー+JTAGソフトウェアインタフェースです。公式サイトではフォーラムやドキュメントが参照できます。
http://openocd.berlios.de/web/ |
OpenOCDはJTAGインターフェースを利用したFlashROMの書き込み、デバッグのために使用しますので、USBやUSARTを使用してFlashROMへの書き込みのみを行う場合には、インストールの必要はありません。JTAGインターフェースとしてST-LINKを使用する場合は、Atollic TrueSTUDIO Liteに付属のST-LINK GDB serverを使用しますので、インストールの必要はありません。
図4?112 OpenOCD公式サイト
OpenOCDの最新版は、ブログ形式のリリース案内で最新ものとして表示されている記事からダウンロードできます。本書執筆時点では0.4.0が最新版となります。ただしこのバージョンにはエラーがあるようでうまく動作しませんので、0.3.1を使用します。
OpenOCDは、バージョン0.2.0から、FTDIのドライバとのGPLライセンスとの抵触問題でバイナリコードが提供されなくなりました。そこで本書ではFreddie Chopin氏がビルドしたバイナリを使用します。このバイナリはオープンソース版のFTDIドライバであるlib-ftdiを使用しており、ライセンス上の問題はありません。Freddie Chopin氏のサイトは以下の通りです。
http://www.freddiechopin.info/ |
なおFTDIの公式ドライバを使用するとアクセス性能が向上します。ユーザが自分で、OpenOCDとFTDIの公式ドライバをリンクさせてビルドすれば、ライセンスの問題は生じませんので、興味のある方は挑戦してみてください。
(参考: http://homepage3.nifty.com/zus/OpenOCD_Build_win32_Flame.html)
図4?113Freddie Chopin氏のホームページ
ダウンロードアドレスはメニューからたどってください。本書提供パッケージには、OpenOCD 0.3.1のものを収録していますので、ダウンロードができなかったり、バージョンの整合の問題があったりした場合はこちらを利用してください。
ダウンロードできたら、openocd.msiをダブルクリックしてインストーラーを実行します。Nextをクリックしてください。
図4?114インストーラー開始画面
ライセンス確認画面となります。ライセンスはGPL2です。チェックボックスにチェックを入れてNextをクリックします。
図4?115ライセンス確認画面
インストールするコンポーネント(部品)の選択画面となります。特にこだわりがなければそのままNextボタンをクリックしてください。
図4?116コンポーネント選択画面
確認画面が表示されますので、Installをクリックします。
図4?117インストール確認画面
その後インストールが始まり、下記の画面が出たらインストール完了です。
図4?118インストール完了画面
OpenOCDの動作確認はファームウェアのインストール後に行います。環境変数(PATH)が変更されていますので、リセットするか、ログアウト+ログインをして、変更を有効化させておきましょう。
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