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本書では、どのマイコンボードでも同じサンプルプログラムを実行できるようにするために、各マイコンボードのピンについて、マクロで名称を定義しています。例えば、STBeeではポートEをパラレル送受信用に便利で、STBee MiniではポートBがパラレル送受信用に便利です。そこでSTBee用にはポートEをマクロでパラレル用ピン(マクロ名称はGPIOX)に、STBee MiniはポートBをパラレル用ピンとして定義しています。
makefile.inで使用するマイコンボードを指定していれば、自動的に対応したヘッドファイルがインクルードされます。
ピンの定義に使用しているマクロファイルはlib/Plarformフォルダに入れてあります。マイコンボード名と同じファイル名のヘッダファイルが使用されるファイルです。
各ヘッダファイルのインクルードはlibフォルダにあるplatform_config.hで行っています。この中でいずれかのマクロが定義されていると、該当するマイコンボード用のヘッダファイルがインクルードされます。makefile.inで指定をすると、コンパイル時に-Dオプションによってマクロが定義され、ソースコード中のdefineによるマクロ定義を上書きします。
//#define USE_STM32_P103 //#define USE_STM32_H103 //#define USE_CQ_STARM //#define USE_CQ_ST103Z //#define USE_STM3210E_EVAL #define USE_STBEE |
makefile.inで指定しない場合には、このなかから使用しているマイコンボードのマクロ名に対応する部分の行頭のコメントアウト(//)を削除してコメントを外し、他のマクロに対応する部分をコメントアウトします。
たとえばSTBeeを使う場合であればそのままで変更は不要です。STM32-H103を使用する場合には、
//#define USE_STM32_P103 #define USE_STM32_H103 //#define USE_CQ_STARM //#define USE_CQ_ST103Z //#define USE_STM3210E_EVAL //#define USE_STBEE |
となります。
修正後、ファイルを保存します。メニューバーのFile→Saveをクリックするか、キーボードでCtrl+Sを押します。
図5?48 Saveの選択
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