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JTAGインターフェースは、IEEE 1149.1として規格化されている、デバッグ等のためのポートの名称です。JTAGインターフェースを使用すると、デバッグはもちろん、Flashの書き換えも簡単に行うことができます。
JTAGインターフェースは以前は高額なものが多かったのですが、最近は1万円を切る製品が発売されており、学生やホビイストにも十分手が届く価格になっています。「1万円を切る価格」は安価ではないと思われるかもしれませんが、JTAGインターフェースを使用することによって可能になる、簡便なFlash書き込み、デバッグ機能は、それだけの費用を払うだけの価値のあるものですので、是非入手してください。
そしてJTAGインターフェースを使用するための接続ツールとして、これもオープンソースツールであるOpenOCDを利用します。OpenOCDを使用すると、JTAGインターフェースがマイコンから取得する情報をパソコン側で確認することができます。
コラム1?2 OpenOCDの動作
OpenOCDは正確にはサーバーとして動作するJTAGインターフェース向けデバックツールです。 通常のPC向けプログラムをデバッグする場合にはGDB等のデバッガを利用します。GDBは、GDBを動作させているコンピュータ上で起動している別のプログラムのデバッグを行います。そのためGDB自身は、別のコンピュータ上で動作しているプログラムをデバッグする機能は有していません。そこでOpenOCDの登場となります。 GDBを利用したデバッグを行う際にサーバーであるOpenOCDにアクセスするように設定します。するとアクセスを受けたOpenOCDは、接続されているJTAGインターフェースにアクセスし、さらにその先に接続されているマイコンの状態を読み込んだり、指示を出したり、フラッシュの書き込みを行ったりします。 こういったJTAGデバッガは、多くのマイコンでは高価な有償版か機能限定版でしか利用できないケースが多いのですが、OpenOCDはオープンソースであり、自由に利用できます。そのためインターネット上での使用事例の紹介も多くなっています。 |
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