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マイコン徹底入門:導入編:オープンソースでCortex-M3/STM32の開発環境を無償構築: 4. ソフトウェアのダウンロードとインストール: 4.1. 開発ツールのインストール: 4.1.3. JTAGインターフェースドライバのインストール:

4.1.3.2. FT2232評価基板の内部設定

 FT2232評価基板をどのような設定で利用するかは、搭載されているEEPROMに書き込んで設定します。EEPROMへの書き込みはFTDIが無償で提供しているMProgというソフトウェアを利用して、USB経由で行うことができます。

 それではFTDIホームページのResources-Utilitiesコーナーから、MProgをダウンロードしてください。

http://www.ftdichip.com/Resources/Utilities.htm

4?86 MProgダウンロードページ

 MProgは上記のリンクからダウンロードできます。任意の場所に保存して、解凍してから実行してください。筆者は解凍後のフォルダ毎Program Filesフォルダにコピーして起きましたが、そうそう何度も使用するツールではありませんので、デスクトップあたりに解凍しておき、使い終わったら削除するということでもよいでしょう。

 解凍したフォルダ内のMProg.exeをダブルクリックすると、MProgが起動します。

4?87 MProgの起動画面

 まずメニューバーのFileNewをクリックし(ツールバーのアイコンでも可能)、Edit Modeにしてください。

4?88 Newをクリック

4?89 Edit Modeとなった状態

 Device Typeのプルダウンメニューから、FT2232Dを選択してください。FT2232HX/FT4232HXの場合はそれぞれFT2232H/FT4232Hです。

4?90 Device Typeの選択

 設定情報を入力します。Product Description欄には、PCFT2232評価基板を認識した際のデバイスの名称を入力します。この名称はわかりやすいものであれば何でも良いのですが、ここはこのキットを開発して発売していただいているメーカーさんに感謝の意を表す意味も込めて、キット名称を設定しています。。

 次に、右上のチップの種類毎のタブ欄で、各ポートをすべてHardware欄をRS232 UARTを、Driver欄はVirtual COM Portを選択します。詳しくは以下の各図を参照してください。ポートAJTAGとして使用するのですが、FT2232にアクセスしたドライバが再設定を行うので、この様な設定となっています。

4?91 MProgへの設定(FT2232HX)

4?92 MProgへの設定(FT4232HX)

4?93 MProgへの設定(AE-FT2232)

4?94 MProgへの設定(USB2232)

 設定が完了したら、メニューバーのFileSave Asをクリックし、適当な名称で設定を保存しておきます。

4?95設定ファイルの保存

 次にメニューバーのDeviceScanをクリックします。

4?96 Scanの実行

 すると左下のメッセージ欄に、デバイスの検索状況が表示されます。

4?97 Deviceの検索結果

Number Of Blank Devices = 0

Number Of Programmed Devices = 1

 この様に表示された場合には、EEPROMがすでにプログラム済みになっています。この場合は、メニューバーのDeviceEraseを選択して、一旦、EEPROMを消去します。

4?98 Eraseの実行

 メッセージ欄にこの様に表示されれば消去成功です。

Erase successful Device 0

4?99 EEPROMを消去した状態

 最初からEEPROMが空だった場合や、消去に成功した場合には、Scanを行うと、メッセージ欄に、

Number Of Blank Devices = 1

Number Of Programmed Devices = 0

と表示されます。

4?100 EEPROMが空の場合のScan結果

 書き込み準備が整いましたので、メニューバーのDeviceProgramをクリックして、書き込みを実行します。

4?101 Programの実行

 メッセージ欄に、

Programmed Serial Number :XXXXXXX

と表示されれば(XXXXXXXはシリアルナンバー)、書き込みは成功です。

4?102 EEPROMへの書き込み完了画面

 ここでFT2232評価基板からUSBケーブルを抜き、再度接続します。すると、先ほど入力したデバイス名称で評価基板が認識され、各ドライバがインストールされます。

4?103接続時のメッセージ

 デバイスマネージャを開くと、「USB(Universal Serial Bus)コントローラ」のツリーに「USB Serial Converter A」「USB Serial Converter B」、「USB Serial Port(COM12)」がインストールされているのが確認できます。

4?104評価基板インストール後のデバイスマネージャ


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