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マイコン徹底入門:導入編:オープンソースでCortex-M3/STM32の開発環境を無償構築: 5. ワークスペースの構築: 5.5. プロジェクトの設定: 5.5.3. ビルドの設定:

5.5.3.4. ライブラリ用ターゲット

 本書の環境では、コンパイル時間の短縮とmakeの処理負荷の軽減のため、ユーープログラムと、libフォルダ内のライブラリは別々にビルドすることにしています。そのためlibフォルダについても、上記の各ターゲット(flash以外)を追加してください。libフォルダの右クリックメニューからNew...をクリックすれば、libフォルダにターゲットを追加できます。

5?74 libフォルダへのターゲットの追加

5?75ターゲットを追加したlibフォルダ

ブックガイド 1 GNUツール

Mike Loukides;『GNUソフトウェアプログラミング オープンソース開発の原点』,オライリージャパン,19992月.

gccldmakegdbといったGNUツールの使用方法が解説されています。各解説はコンパクトにまとまっていますので、GNUツールを利用した開発のとっかかりに読むと良いと思います。

 

遠藤俊徳;『GNU C Compiler』,秀和システム,19985月.

gccの概要を解説した本です。手早くgccの利用方法を知りたいときに呼んでみるとよいでしょう。

 

岸哲夫;『Interface増刊 実例で学ぶGCCの本格的活用法』,CQ出版社,200511月.

gccの解説書です。gccの公式マニュアルを整理して解説を付け直したという感じになっています。公式マニュアルになじめない方には良いと思います。

 

西田亙;『Computer Architecture Series GNU Development Tools GNU開発ツール』,オーバーシー・パブリッシング,20068月.

GNUツールを使った時に実際にそのツールがどのようにしてコードを処理しているのかを詳しく解説した書籍です。コンパイル、アセンブル、リンクの仕組みがよくわかります。このあたりを理解しておくと、makeファイルの作成やバイナリファイルの作成が自信をもって行えるはずです。作成類書が無く、すばらしい情報源なのですが、、自費出版本なので書店では手に入りません。筆者のサイトから購入ページに飛べます。

http://reposj.wnishida.com/

 

Andrew Oram;『make 改訂版』,オライリージャパン,19977月.

makeの解説書です。薄めの本ですがこれを読むだけでもmakeのだいたいの使い方が把握できるでしょう。

 

Robert Mecklenburg;『GNU Make 第3版』,オライリージャパン,200512月.

同じくmakeの解説書です。『make 改訂版』の倍ぐらいの厚さがあるのですが、makeの通常の利用方法の解説は、『make 改訂版』と同程度の分量です。makeの発展的な利用方法な効率的な利用方法に多くのページが割かれています。

 

John R.Levine;『Linkers&Loaders』,オーム社,20019月.

バイナリファイルのリンクとロードに焦点を絞った解説書です。組み込み固有の事項はほとんど無いのですが、elfファイルの解説あたりが参考になります。

 

高林哲他;『Binary Hacksハッカー秘伝のテクニック100選』,オライリージャパン,200611月.

バイナリファイルの処理の解説書です。この本も組み込み開発を前提としたものでは無いのですが、イントロダクションではelfファイルやリンクのことが解説されています。

 

岸哲夫;『Interface増刊 GDBを使った実践的デバッグ手法』,CQ出版社,200712月.

gdbの基本的な使い方から、組み込み開発への適用方法まで解説されています。Eclipseを使っているとgdbを意識することが少ないのですが、Eclipseは結局はgdbのフロントエンドに過ぎません。コアであるgdbの動作を理解しておくと、デバッグ時の挙動がよくわかるようになります。


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