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シリアルポート・USBシリアルインターフェースを使用している場合は、ターミナルが接続状態になっていることを確認してから、マイコンボードをリセットしてください。
仮想COMポートを使用している場合には、接続状態を確認の上で、ターミナル上でキーボード上のいずれかの文字のキーを押してください。仮想COMポートを使用している場合はマイコンボードをリセットする度にシリアル接続が解除されます。ターミナルとの接続後にリセットしてしまった場合には、TerminalビューのDisconnectボタンをクリックしてから、再度Connectボタンをクリックして接続してください。
このときターミナルに以下のようなメッセージが表示されれば成功です。これはマイコンがシリアルポートを通じて送信したメッセージです。
Hellow Cortex-M3/STM32 World! Expand your creativity and enjoy making.
Type anything. I send back you what you type, while I toggle my LED and plus 1 on nuric numbers. |
図7?14シリアル用サンプルプログラム起動時のターミナル画面
このサンプルプログラムはシリアル通信の実施、受信データの処理、受信データに応じたIOのコントロールの例です。まず起動時に、マイコンのシリアルポートからウェルカムメッセージを表示します。そしてPC側のターミナルにキーボードで文字を入力すると、これをエコーバックします。エコーバックというのは受信したデータをそのまま送信することで、ターミナル上ではPCに入力した文字がそのままターミナルに表示されたように見えます。ただし数字を入力した際には、数字に1を足した数字をエコーバックします(9の時は0にします)。またターミナル上でキーが押下される毎に、マイコンボード上のLEDをオン・オフします。
このサンプルもいろいろいじってみましょう。まず変数Welcome_Messageの内容を変更してみてください。ウェルカムメッセージの内容を変えることができます。サンプルではキーの入力の度にLEDがオン・オフしますが、たとえばキーを5回押す度にオン・オフが切り替わるようにするにはどうしたらよいでしょうか。また入力したアルファベットが大文字の場合に小文字をエコーバックし、小文字の場合には大文字をエコーバックするにはどうしたらよいでしょうか。ソースコードの簡単な修正で実現可能ですので、検討してみてください。
コラム 7?1 オープンソース的苦労
長かったですがこれで開発環境が完成します。市販ツールを使うとこのあたりまでの設定はツールが自動的に行ってくれますので、苦労しません。オープンソースツールを使う場合にはこういった設定は自力で行う必要がありますので、時間と労力が必要です。ただ無償であるということと自由であるこということは何者にも代え難いものですし、開発環境の構築課程で、ツールの性格をよく理解することもできますので、決して無駄ではありません。 |
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