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電圧値や電流値を計測するにはテスターが必要です。本書の回路図通りに組むだけであれば絶対に必要なわけではありませんが、実際に動作している回路内の各種のパラメータを測定すると、実感を持って学ぶことができるでしょう。また自分で回路を設計したりする場合はもちろん、サンプルの回路を自分なりに変更する場合には必須のツールとなります。
写真 13?22 テスター 安価なタイプ
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写真 13?23 テスター 高機能なもの 本書の執筆にあたって奮発してしまった
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テスターには針が計測値を指し示すアナログテスターと数字が表示されるデジタルテスターがあります。変化を読み取る場合にはアナログテスターの方が望ましい場合もあるのですが、マイコンを利用する場合にはデジタルテスターの方が値の読み取りが簡単でしょう。デジタルテスターはデジタルマルチメーターという名称で様々な種類ものものが発売されています。適用対象に応じて様々な種類があり、値段もピンキリです。本書で紹介する回路の状態を測定する限りであれば、以下のような条件を満たしているとよいのではないかと思います。
[必須条件] ・電流を計測できる ・テストリードが交換できる ・導通ブザーがついている [備えていると望ましい機能] ・0.01mA単位での電流測定ができる ・0.001V単位での電圧測定ができる ・5A以上の電流測定ができる(モータやソリッドステートリレーを使用する場合) ・周波数レンジがある ・デューティー比レンジがある |
テスターを入手したら、ブレッドボート用の接続ケーブルを作っておきましょう。テスターに付いてくるプローブ(検査対象に接触させて電圧・電流を読み取るためのピン型の端子)はそのままではブレッドボードに差すことができません。回路上でむき出しになっている金属部分に接触させて計測してもよいのですが、ブレッドボートのポイントを利用すれば安定的に接触させることができ、また、計測中も両手を空けることができます。
テスター側は通常はバナナプラグ用のメスコネクタになっています。リード線の一方にはバナナプラグのオスを、もう一方にはコンタクトピンを接続します。バナナプラグは根本をねじるとカバーが外れますので、プラグの根本にリード線を半田付けしましょう。半田付けの前にリード線にプラグのカバーを通しておかないと、後からカバーをつけられなくなりますので注意してください。
写真 13?24 プラグ部分がスリーブにねじ込まれているので反時計周りにして外す
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