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マイコン徹底入門:導入編:オープンソースでCortex-M3/STM32の開発環境を無償構築: 4. ソフトウェアのダウンロードとインストール: 4.1. 開発ツールのインストール: 4.1.2. Eclipse:

4.1.2.4. Embedded CDTのインストール

 CDTは組み込み機器のデバッグ機能を実装していません。そこで、Zylin Embedded CDTをインストールして、Eclipseにリモートデバッグ機能を追加します。なおDFUUARTを使用してFlashROMへの書き込みを行う場合には、この機能は使用しませんのでとりあえずはインストールしなくても構いません。

Eclipseは、以前はプラグインをインストールする際には、eclipseフォルダ内のPluginフォルダにプラグインのフォルダをそのまま上書きコピーするという方法をとっていました。ただ現在は、プラグインの管理機能を実装しており、設定画面からインストールしたいプラグインを指定すれば、自動的にダウンロードされ、簡単にプラグインをインストールすることができます。またプラグインのバージョン管理もEclipse側で行ってくれるため、バージョンアップも簡単です。

インストールするにはまず。メニューバーのHelpInstall New Softwareをクリックします。

4?36 HelpInstall New Softwareを選択

 Available Software選択画面が表示されます。ここでまずプラグインを提供しているサードパーティーのサーバーアドレスを追加します。Work with欄に直接入力してもよいのですが、「Available Software Sites」ウィンドウから追加してみましょう。下図を参照して「Available Software Sites」ウィンドウを開いてください。

4?37 Available Software選択画面

 ウィンドウ右側のAddボタンをクリックすると、Add Siteウィンドウが表示されます。Location欄に下記のアドレスを入力してください。Name欄は一覧表の表示上のものですので何でもいいのですが、筆者は図のように記載しておきました。

http://opensource.zylin.com/zylincdt

4?38 Add Siteウィンドウ

 追加すると一覧にも表示されます。Test Connectionボタンをクリックすると、そのサーバーと実際に通信できるかの確認ができます。

4?39 追加した後の状態とTest Connectionボタン

4?40 接続確認中のウィンドウ

 問題なく接続できた場合には、下図のように表示されます。エラーとなった場合には、対象のサーバーがダウンしているかもしれませんので、時間をおいてやり直してください。ここでAvailable Software SitesウィンドウはOKをクリックして閉じておきましょう。

4?41 問題なく接続できた場合

 追加後はダウンロード先のサイトがプルダウンメニューから選択できるようになっています。下図のようにWork with欄のプルダウンメニューから、Zylinのサーバーのアドレスを選択してください。

4?42 Zylinのサーバーをプルダウンメニューから選択する

 選択後、Nextをクリックします。すると選択したサイトからダウンロード可能なプラグインがツリー形式で表示されます。

4?43 インストールするプラグインの選択

 ここで下図のようにツリーを展開し、「Zylin Embedded CDT」にチェックを入れてください。

4?44 インストールするプラグインの選択

 ここでNextをクリックすると、プラグインのダウンロードと各種の検証が行われます。

4?45 ダウンロード・検証実行中の画面

 作業終了後、確認画面となりますのでそのままNextをクリックします。

4?46 インストールするプラグインの選択

 ここでライセンスの確認画面になりますので内容を確認の上、「I accept...」の方のラジオボタンをクリックし、Nextを押します。

4?47 ライセンス確認画面

 サードパーティーが提供するプラグインの多くは電子署名が付けられていないため、実行可否の再確認を促すダイアログが現れます。本書で紹介するプラグインは特に問題の無いものですので、OKとしてください。

4?48 電子署名が無い場合の確認画面

 これでインストールが開始されます。プログレスバーがいっぱいになればインストール完了です。

4?49 インストール中の画面

 インストールが終わると、Eclipseの再起動を促すダイアログが現れます。ここは素直に指示通りOKをクリックしてEclipseを再起動しましょう。

4?50 再起動の確認ダイアログ

ここでZylin Embedded CDTがちゃんとインストールされたか確認しておきましょう。メニューバーのRunDebug Configurations...をクリックします。

4?51 Debug Configurations...

 ウィンドウ左のConfiguration一覧にZylin Embedded debugといった項目が表示されていればインストール成功です。なお時々プラグインの認識に失敗することがあるようですので、そのときには再起動を繰り返したり、再インストールしたりしてみてください。

4?52 Debug Configurations


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