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マイコン徹底入門:周辺回路編:STM32のペリフェラルを活用: 2. 汎用入出力(GPIO): 2.4. カラー液晶の利用:

2.4.2. 接続方法

 カラー液晶は小型機器への組み込みを想定して狭小ピッチ()FFC(フレキシブルフラットケーブル)を使用して接続するタイプがほとんどです。例えばZY-FGD1442701V1のピッチは0.8mmです。このままですと、ホビーレベルの電子工作では接続が非常に厄介です。幸いなことにZY-FGD1442701V1aitendoがピッチ変換基板(aitendoではキャリーボードという名称)に実装したものを販売しています(写真 6?40)。これを利用すると通常と同じ2.54mmピッチで接続ができますから簡単です。筆者はこれにL型のヘッダピンを接続して実験しました。

写真 6?40 キャリーボードに載せたZY-FGD1442701V1

***P2210926***

 このピッチ変換基板は大変便利なのですが、ピッチ変換基板上のピン番号と液晶モジュール自体のピン番号が対応していません。下表を参照して、間違えないように接続してください。 6?19にないピンは使用しません。

6?19 マイコンボードのピンとキャリーボードのピンとの対応関係

マイコンボード

ピン名称

ピッチ変換基板

ピン番号

液晶モジュール

ピン番号

ST7735

ピン名称

ST7735

ピン機能

GPIOX_0_PIN

11

10

D0

Data bus

GPIOX_1_PIN

13

12

D1

GPIOX_2_PIN

15

14

D2

GPIOX_3_PIN

17

16

D3

GPIOX_4_PIN

19

18

D4

GPIOX_5_PIN

21

20

D5

GPIOX_6_PIN

23

22

D6

GPIOX_7_PIN

25

24

D7

GPIOY_0_PIN

6

5

CSX

Chip select

GPIOY_1_PIN

7

6

D/CX

Data / command selection

GPIOY_2_PIN

8

7

RDX

Read enable

GPIOY_3_PIN

9

8

WRX

Write enable

GPIOY_4_PIN

10

9

RESX

Reset

VDD

2

1

VDD/VDDI

Power supply

GND

3

2

GND

Ground

VDD

28

27

(LED+)

Backlight LED Anode

GND

27

26

(LED-)

Backlight LED Cathode

 なおこの液晶はロジック電源の最大定格電圧は3V3.3Vよりも低いです。筆者が別に電源を用意するのが面倒でしたので無理矢理3.3Vで動作させましたが、液晶の寿命を短くしたり、突然動作しなくなったりする可能性もあります。安定して動作させたい方は、LDOレギュレタ等を使用して、ロジック電源には2.6Vから3Vの範囲内の電圧で電力を供給してください。

 データシートを見る限りではバックライト用のLEDに電流制限抵抗が接続されているか不明なのです。筆者が実験したところでは、5Vを電源にしたときには、10Ωの抵抗を付けたときに、電流が19mA程度になりました。


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