Previous: 2.4.1. ST7735 |
Up: 2.4. カラー液晶の利用 |
Next: 2.4.3. 初期化と塗りつぶし |
カラー液晶は小型機器への組み込みを想定して狭小ピッチ(幅)のFFC(フレキシブルフラットケーブル)を使用して接続するタイプがほとんどです。例えばZY-FGD1442701V1のピッチは0.8mmです。このままですと、ホビーレベルの電子工作では接続が非常に厄介です。幸いなことにZY-FGD1442701V1はaitendoがピッチ変換基板(aitendoではキャリーボードという名称)に実装したものを販売しています(写真 6?40)。これを利用すると通常と同じ2.54mmピッチで接続ができますから簡単です。筆者はこれにL型のヘッダピンを接続して実験しました。
写真 6?40 キャリーボードに載せたZY-FGD1442701V1
***P2210926***
このピッチ変換基板は大変便利なのですが、ピッチ変換基板上のピン番号と液晶モジュール自体のピン番号が対応していません。下表を参照して、間違えないように接続してください。表 6?19にないピンは使用しません。
表 6?19 マイコンボードのピンとキャリーボードのピンとの対応関係
マイコンボード ピン名称 |
ピッチ変換基板 ピン番号 |
液晶モジュール ピン番号 |
ST7735 ピン名称 |
ST7735 ピン機能 |
GPIOX_0_PIN |
11 |
10 |
D0 |
Data bus |
GPIOX_1_PIN |
13 |
12 |
D1 |
|
GPIOX_2_PIN |
15 |
14 |
D2 |
|
GPIOX_3_PIN |
17 |
16 |
D3 |
|
GPIOX_4_PIN |
19 |
18 |
D4 |
|
GPIOX_5_PIN |
21 |
20 |
D5 |
|
GPIOX_6_PIN |
23 |
22 |
D6 |
|
GPIOX_7_PIN |
25 |
24 |
D7 |
|
GPIOY_0_PIN |
6 |
5 |
CSX |
Chip select |
GPIOY_1_PIN |
7 |
6 |
D/CX |
Data / command selection |
GPIOY_2_PIN |
8 |
7 |
RDX |
Read enable |
GPIOY_3_PIN |
9 |
8 |
WRX |
Write enable |
GPIOY_4_PIN |
10 |
9 |
RESX |
Reset |
VDD |
2 |
1 |
VDD/VDDI |
Power supply |
GND |
3 |
2 |
GND |
Ground |
VDD |
28 |
27 |
(LED+) |
Backlight LED Anode |
GND |
27 |
26 |
(LED-) |
Backlight LED Cathode |
なおこの液晶はロジック電源の最大定格電圧は3Vで3.3Vよりも低いです。筆者が別に電源を用意するのが面倒でしたので無理矢理3.3Vで動作させましたが、液晶の寿命を短くしたり、突然動作しなくなったりする可能性もあります。安定して動作させたい方は、LDOレギュレタ等を使用して、ロジック電源には2.6Vから3Vの範囲内の電圧で電力を供給してください。
データシートを見る限りではバックライト用のLEDに電流制限抵抗が接続されているか不明なのです。筆者が実験したところでは、5Vを電源にしたときには、10Ωの抵抗を付けたときに、電流が19mA程度になりました。
Previous: 2.4.1. ST7735 |
Up: 2.4. カラー液晶の利用 |
Next: 2.4.3. 初期化と塗りつぶし |