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マイコン徹底入門:周辺回路編:STM32のペリフェラルを活用: 8. リアルタイムクロック: 8.2. リアルタイムクロックの利用: 8.2.1. RTCの初期化手順:

8.2.1.3. LSEクロックの有効化

 本書で利用している評価ボードはいずれもLSEクリスタルが実装されていますので(CQ-STARMの場合は後付け)LSERTCのクロックとして使用します。LSEを発振させて有効化させるための命令がRCC_LSEConfig関数(ライブラリ 14?2)です。

ライブラリ 14?2 RCC_LSEConfig関数

関数プロトタイプ

void RCC_LSEConfig(uint8_t RCC_LSE )

動作

LSEを設定します。

引数

RCC_LSE

LSEの状態。以下のマクロを使用して設定します。

RCC_LSE_OFF

LSEオフ

RCC_LSE_ON

LSEオン

RCC_LSE_Bypass

外部クロックを使用するためLSEはバイパスさせる

戻り値

無し

 LSEを有効にするのはRCC_LSEConfig関数を実行するだけでよいのですが、実際にLSEが使用可能となるためには若干の時間が必要です。そこでRCC_GetFlagStatus関数を使用してLSEが使用可能となるまで待ちます。なお一定の安定性を得るためにはあと100μs待つ必要があるのですが、ここでは省略しています。またLSEが完全に安定するまでにはさらに3秒程度の時間が必要です。

/* Enable LSE */

RCC_LSEConfig(RCC_LSE_ON);

/* Wait till LSE is ready */

while (RCC_GetFlagStatus(RCC_FLAG_LSERDY) == RESET)

{}


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