マイコン入門spacer ad
トップページに戻る(マイコン徹底入門:STM32で始めるARM/Cortex-M3組み込み開発)
「マイコン徹底入門」とは? |  「マイコン徹底入門」を読む |  ダウンロード |  掲示板 |  筆者の自己紹介


Previous: 2.3.3.3. データ・命令の内容

Up: 2.3.3. HD44780互換LCDコントローラ

Next: 2.3.3.5. 初期化処理


マイコン徹底入門:周辺回路編:STM32のペリフェラルを活用: 2. 汎用入出力(GPIO): 2.3. キャラクタ液晶の利用: 2.3.3. HD44780互換LCDコントローラ:

2.3.3.4. アドレス

 LCDモジュールのそれぞれの文字の表示場所にはアドレスが付けられています( 6?16)

6?16 アドレス番地と表示位置の関係

***再トレース MSM6222B-01(HD44780互換コントローラ)データシート(沖電気)より ***

 アドレスを指定してから文字コードを送信すればそのアドレス位置に文字を表示できます。文字を表示させたときには自動的にカーソルが右に移動しますので、連続で文字コードを送信する場合にその都度アドレスを指定する必要はありません。

 ただここで厄介なのは、各行のアドレスがxFでは終わりでないことと、1行目と2行目のアドレスが連続していないことです。HD4478016文字2行以外の液晶にも対応できるように、アドレスの領域が 6?16よりも広くなっています。例えばアドレス「11」も存在はしており、1行目の18桁目を意味しています。今回使用しているLCDモジュールではここに文字データを送信しても表示されませんが、HD44780を使用した20文字2行といったLCDモジュールも市販されているので、これらであれば文字が表示されます。そこで気をつけないといけないのはアドレスが「0F」の時に文字コードを送信したときに、カーソルが「40」に移動するのではなく、「10」に移動するという点です。1行目16桁目の次の文字を2行目1桁目に表示させたいのであれば、プログラム側でアドレスを管理しておき、現在のアドレスが「10」になったときには、アドレス「40」を指定するという処理が必要になります。


Previous: 2.3.3.3. データ・命令の内容

Up: 2.3.3. HD44780互換LCDコントローラ

Next: 2.3.3.5. 初期化処理


このページはITと知的財産の法律情報「法務ネット」の管理人が制作・運営しています。
_Toc266801166