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図 10?10 回路図
XBeeは入出力されるシリアル通信をそのまま無線に変換します。そのため電源を供給し、TX・RXをマイコンに接続するだけで使用可能となります(図 10?10)。マイコンから実際に操作する際には、リセットピンをGPIOに接続しておくとよいでしょう(理由は後述)。
XBeeは小型のモジュールで、接続用のピンの間隔が2mmになっています。これだとそのままではブレッドボードに差したり、2.54mmピッチのヘッダピンソケットに装着したりすることができません。そのため各社からXBeeのピンを2.54mmピッチに変換するための変換基板が発売されています(写真 10?11/写真 10?12/写真 10?13)。LEDが付けられたり、バイパスコンデンサが装着できたりと、各社毎に若干仕様が違いますので、自身のニーズにあった製品を選択してください。
写真 10?11 Sparkfunとスイッチサイエンスの変換基板
***P2210882***
写真 10?12 WsNAKの変換基板
***P2210877***
写真 10?13 変換基板にモジュールを実装した状態
***PC130391***
コラム 10?2 TELEC認証
日本の電波法では、原則としては、無線局の免許を取らないと、電波を発射することができないことになっています(市民バンドや微弱無線を除く)。しかしそれでは携帯電話は無線LANを使用するときに、一般の人がわざわざ特別な手続きを行わないといけないことになり、これらの機器の利用が促進されません。そこで電波を発射する機器自体やその機器の設計・製造方法について検査を受けて、法令が許容する範囲内でのみ電波を発射していることが確認できれば、その利用者が個別に免許を取らなくてもよいという制度が設けられています。この検査・確認のための制度がいわゆるTELEC認証と呼ばれているものです。TELEC認証が取られている機器には、TELECマーク(写真 10?14中の○印の中にイナズマと〒マークを合わせたもの)を付ける決まりになっています。TELECマークが付いていない機器は、たとえ電気的な仕様がTELECマークが付けられている機器と全く同一であっても、国内では免許を取得しない限りは使用することができません。たとえばXBeeモジュールも、海外で売られているものを通信販売で購入して利用しようと思っても、TELECマークが付いていませんから、これを使って電波を出すと違法になります。国内で販売されているものであっても、TELECマークが付いているものと付いていないものが混在していますので気をつけてください。 写真 10?14 XBeeモジュールに付けられているTELECマーク
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