マイコン入門spacer ad
トップページに戻る(マイコン徹底入門:STM32で始めるARM/Cortex-M3組み込み開発)
「マイコン徹底入門」とは? |  「マイコン徹底入門」を読む |  ダウンロード |  掲示板 |  筆者の自己紹介


Previous: 7.4.1. タンパーとは

Up: 7.4. タンパー検出機能

Next: 7.4.2.1. タンパーピンの設定


マイコン徹底入門:周辺回路編:STM32のペリフェラルを活用: 7. バックアップレジスタ: 7.4. タンパー検出機能:

7.4.2. タンパー検出機能の使用方法

サンプルプログラム

bkp_tamper

13?2 回路図

 タンパーピンの動作を実験するためのプログラムです。回路図は 13?2です。

 電源がオフの間でも、タンパーピンがHレベルになると、タンパー検出機能が作動して、バックアップレジスタの内容が消去されます。電源がオンの間も、タンパーピンがHレベルになると、タンパー割込みが呼び出されて、バックアップレジスタの内容が消去されます。

 回路中、タンパーピンからGNDへの接続部分を切断すると、プルアップされていますから、タンパーピンへの入力がHレベルになります。この回路で注意しないといけないのは、プルアップする先をVBATにしておかないといけないという点です。評価ボードへの電源供給を切断すると、評価ボードのVDD出力は停止します。この実験ではVDDが供給されていない間にピンの電圧をHレベルにする必要があるわけですから、評価ボードのVDD出力を利用してプルアップしても、電源断の間はHレベルになりません。

 また電源を切断していても、USARTRXピンを接続したままの場合には、保護用ダイオードを経由してマイコンに電源が供給されてしまい、電源を切断したことになっていない場合があります(コラム21?1参照)。電源切断時にはUSARTピンも外すようにしてください。

 バックアップレジスタの初期化やレジスタに情報を記録する方法は先のサンプルと同じです。


Previous: 7.4.1. タンパーとは

Up: 7.4. タンパー検出機能

Next: 7.4.2.1. タンパーピンの設定


このページはITと知的財産の法律情報「法務ネット」の管理人が制作・運営しています。
_Toc266801166